ロングステイタイムズ 2008年1月
   
ロングステイタイムズ 2008年1月
ロングステイとは長期滞在の意味ですが、もっと具体的には現在の生活を田舎や海外に移して生活すること
として広く理解されています。
究極のロングステイは、現在の生活起点を根っこから変えてしまう移住型です。
これには様々な問題が多く、かなりのリスクを伴ってしまいます。
しかし移住してハピーな生活をしている人も多く、終の棲家を上手に探し理想に近い人生を充実したものに
しています。世界広し、と言えども決められた収入と手持ち資金を有効に使うには、自然と移住地は限られ
てくるはずです。
私が先日ハワイに行った時のことですが、免税店で売り子をしている年配の人と立ち話をしました。
その方の年齢は60才前後で、すでに数十年前からハワイに住んでいるそうです。時々日本に里帰りをする
そうですが、そのときの楽しみは洋服やバックなどのショッピングだそうです。
30年前に始めてハワイに行った時、衝撃的な感動があったのを覚えております。その時すでに将来はこん
な国で老後を過ごしたいと思った記憶があります。そんな訳で私も憧れているハワイの生活はどんなものか
今回期待して行ったのです。
物価が高くて実際に生活するには結構資金的な準備が必要です。井戸端会議に話が盛り上がったその方は、
若い時期に住居を購入したので住んでいることが出来るがとにかく住宅費が高いとのことです。
この時に私が借りていたワイキキのコンドミニアムは1泊120ドルでした。1ベッドルームとリビングル
ーム、キッチン付で3人の宿泊が可能でした。
一般的には1ヶ月の賃貸料は、2000ドルから2500ドルくらいです。
もっと田舎に住むのなら半分くらいで住むことが出来そうです。しかしハワイは車社会で特にワイキキの道
路は片道通行が多く、おまけに左ハンドルでドライブも結構慣れるまでは疲れました。それにチップ社会な
のでいつもそのことが煩わしく、レストランを出る時いくらならは適当なのか気になってしまいました。こ
のような細かな事柄なども生活するには必須の条件です。しかし海から来る風、椰子の並木をのんびり散歩
、郊外にドライブして思うことは、一流のリゾート地として世界の人が集まってくる理由は納得出来ます。
物価を優先して選ぶのなら、田舎暮らしやアジアがもっとも可能性があります。
年金生活で広い住居とお手伝いさん付、ドライバー付の生活なども実際可能です。
また、レジデンスホテルを長期に借り入れて、家事から解放されてのんびり趣味三昧の生活も可能です。
しかしインフラの環境が悪いので,充分下調べが必要です。
見かけだけではなく、生活して始めてわかる不便さや不備も多いのです。
そして1度も行ったことがないところ、誰も知り合いがいないところはハイリスクです。地方やアジアの場
合は、特にその土地の生活習慣は根強いものがあります。
都会の生活と違い、新しく部外者としてそこに受け入れてもらうのですから、思っている以上にわずらわし
い問題も浮上してきます。
行きたい先を具体的にご検討中の方は、先ずは生活体験を少なくとも1ヶ月くらい、そして何度か生活して
から決心してください。よくある旅行者の体験ツアーだけでは不足です。
体験旅行はあくまで引率者がいて親切に案内してくれる旅行です。急いで決めるような事だけはしない方が
良いでしょう。
旅行ではなく仮に住んでみることをお勧めします。また例え知人がいたとしても、自分自身で本当に生活で
きるのか、知人はそこが気に入っていてもご自分はどうなのか、事前に訪れて生活体験することをお勧めい
たします。
このプロセスが楽しめるようなら、きっと決心した後も十分楽しめる生活となるでしょう。
移住先での夢のある生活ばかりが先行して、日常生活のことを今の生活の延長としてしか
考えていないと、夢と現実のギャップに戸惑うことになるケースも良くあります。
でも、もしこれからの人生をご自身の夢が叶うのに住処を変えることが必須なら、きちんとした準備と一歩
を踏み出す勇気によって手に入れられるでしょう。そしてそれは楽しい充実したものになると信じておりま
す。
これからロングステイを考えている人に少しでもご参考になりますよう、私達の体験や現在移住している方
たちにご協力頂きながら、ロングステイタイムズは2008年度からページを重ねてまいります。
第1回 タイムズ 記子    
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
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